女の子では、乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、などが性ホルモンに関連した病気です。なかでも、乳腺腫瘍は、女の子のワンちゃんの25%(4頭に1頭!)にそのリスクがあるという報告があります。しかしながら、不妊手術によりそのリスクが減ることが分かっています。また、不妊手術の時期によってもそのリスクは変わってきます。(表1)表1・雌犬の不妊手術の時期と乳腺腫瘍の予防効果 | 初発情前 | 99.5% | 1回発情後 | 92% | 2回発情後 | 74% | 女の子のネコちゃんの乳腺腫瘍は、悪性率が非常に高いのですが、こちらも不妊手術によるリスクの低減が確認されています。(表2)表2・雌猫の不妊手術の時期と乳腺腫瘍の予防効果 | 6ヶ月齢まで | 91% | 7~12ヶ月齢まで | 86% | また、男の子では、前立腺肥大症、精巣腫瘍、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫、などのリスクを低減するとされています。 |